歴史修正主義者が答えに窮する質問。


前に少し触れた、ミクシィ南京事件関連のコミュ*1(否定派が多数を占める)での今日のやりとり。とある否定派の人から「在日認定」された上で「ベトナムで韓国軍はどれだけ酷いことをしたか。そんなやつらに日本人の戦争責任がどうこうなんて言われる筋合いはない」という趣旨のことを言われた。ま、在日認定とかベトナム云々は彼らがよく出してくる話なので別に良いのだけれど、その後いくつかのやりとりを経た後、こういう質問をしてみた。


「中国や韓国の、あるいはアメリカでもその他の国でも良いのですが、自国の戦争責任と真摯に向かい合い、その実態を明らかにしようとする人を評価しますか。それとも否定しますか?」


実は以前にも、似たような質問を投げかけたことがあるのだけど、ちゃんとした答えはなかった。普通に考えれば、例えば韓国の戦争責任に文句を言う人が、自国の戦争責任を追求する韓国人を評価するのは当たり前のはずなのに、なぜ彼らは口ごもるのだろう。不思議だね。*2

<追記>

その後、二人の人から返答あり。

自国の戦争責任に真摯に向かい合い、その実態を明らかにしようとしている人々(おそらくそういう人はたいていの国では少数派だと思いますが)を評価しますか、それとも否定しますか?


これ…
僕個人的には、評価も否定もしませんよ^^;
過去の戦争をかっこよいと思おうと、間違っていたと思おうと、個人の自由だもん^∧^
好きにすれば良いさね^^;
正直、こんな質問…
馬鹿馬鹿しい…

とのこと。この人の場合、歴史修正主義者というよりニリヒスティックな「自称中道」に近いかもしれない。もうひとりは

もちろん、評価しますよ。
僕らは本を何冊読もうが、大元であるその人たちの調査結果をただ「覗き見」しているだけなんで、
とても否定なんか出来ませんね。

重要なのは歴史認識で、それ以上は無いと思います。

ということだったので、

では、日本で同様の活動をしている人も評価して下さいね(ちなみにここでいう「評価」というのは「鵜呑みにする」ということではありません)。どうも日本には、戦争責任を曖昧にしたり、正当化しようとする人が少なくないので・・・。


と返しておいた。

*1:http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=31658463&comm_id=565689

*2:もちろん、これは不思議なことでも何でもない。彼らにとって「他国で戦争責任の追求がなされないこと」は「自国で戦争責任の追求がなされないこと」に対するエキスキューズでしかないのだから。もし他の国々がこぞって自国の戦争責任を追求しだしたら、彼らは困ってしまうのだ。