2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(6)

さて、鄭大均氏の「〜神話」についての記事もこれで六回目となる。鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(1) 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(2) 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(3) 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(4) …

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(5)

このシリーズの一回目で、「〜神話」の第一章「在日は強制連行の被害者である」と第二章「反論」の概要について簡単に触れた。 在日・強制連行の神話 (文春新書)作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購入: 2人 クリック: …

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(4)

続々・「『朝鮮人強制連行の記録』再考」再考―朴慶植は北朝鮮に「遠隔操作」されていたのか? 前回の記事では、鄭大均氏が金英達氏の記述を恣意的な形で取り上げ、朴慶植氏の「〜記録」が「方法論的いかがわしさ」に満ちた書籍だという印象操作を行ったこと…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(3)

続・「『朝鮮人強制連行の記録』再考」再考 前回に続き、「〜神話」の「第四章 『朝鮮人強制連行の記録』再考」の内容を検証していく。 在日・強制連行の神話 (文春新書)作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購入: 2人 ク…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(2)

前回の記事で朝鮮人戦時動員(強制連行)の定義・範囲ということについて触れたが、実をいうと、この「定義」について語る時、いつも胸にモヤモヤした、ざらついた感覚を覚える。「自分が言いたいことはこれ(だけ)ではないのに」という感覚、あるいはある事を…

「強制連行」か「戦時動員」か?

さて、前回の記事で、金英達氏が「強制連行」という言葉に対して慎重な態度を取り、「戦時動員」という呼称を提案したことを紹介した。今回はそれに関する補足。 前回示したように、金英達氏が「強制連行」という用語の使用に慎重だったのは、その「範囲」が…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(1)

さて、少し前に予告したように、今回から何回かに分けて鄭大均「在日・強制連行の神話」(以下「〜神話」と略す)について検証していきたいと思う。 在日・強制連行の神話 (文春新書)作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購…

デジャヴ

最近Apemanさん、hokusyuさんの周辺で盛り上がっているトリアージ・ホロコースト論争。各氏の意見を興味深く拝読しているのだけれど、ホロコーストについて疎いのもあって議論内容の三割位しか理解出来ていない。近いうちに議論の中で取り上げられている本*1…

こんなのみつけた。

2ちゃんねるの「南京の真実」スレッドで発見。 「涼宮ハルヒで学ぶ南京大虐殺」 http://beauty.geocities.jp/nankingharuhi/形式的には「在日特権を許さない市民の会」の「なぜなにザイ子ちゃん」のような感じではあるけれど、「一見否定論のように見せかけ…

(もうすぐ)二十歳の甥と南京事件

お盆の話。姉(二人いる)が子供たち(自分からみれば甥・姪)らを伴ってやってきた。わいわいと雑談していた時、なんとなく話が「最近の若者はモノを知らない」みたいな話になった。そこで一番年長の甥(大学生)に「1945年8月6日に何があったか知ってる?」と聞…

「ヒロシマ」についての二冊。

本論に入る前の前おき。 昔観た「金八先生」の中で武田鉄矢扮する金八先生が生徒に語っていた言葉が、妙に頭に残っている。別に熱心に観ていたわけではないし、その時もたまたまそのシーンを目にしただけだったと思うので細かい部分は定かではないが、確かこ…

「世間をお騒がせして申し訳ありません」

自分で言うのも何だが、自分はどちらかというと温厚な方だと思う。だが、ある種の物事に対して、時に殺意に近い苛立ちを覚えることがある。 特に、「安易な慣用表現」「それを使うことで何がしかが隠蔽されてしまうような物言い」に過敏に反応してしまう。 …

渡辺清「砕かれた神」

砕かれた神―ある復員兵の手記 (岩波現代文庫)作者: 渡辺清出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/03/16メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 90回この商品を含むブログ (15件) を見る 以前紹介したジョン・ダワー「敗北を抱きしめて」の中でこの本の文章がか…