2008-01-01から1年間の記事一覧

「59年外務省見解」は朝日だけが載せたのではない

「強制連行は200人程」という誤認の記事で書き忘れていたこと。 ここで紹介した1959年7月13日の記事についてだが、ネットを見ると、これが「朝日新聞の記事」であることを殊更あげつらっていることが多い。要は「(サヨクであり、在日の味方であるはずの)朝…

雁屋氏の嘆きは分かるけれど、だがしかし。

雁屋哲の美味しんぼ日記 「嫌韓・嫌中について その4」で、雁屋氏は次のように書いている。 日本が朝鮮・韓国、そして中国にどんなことをしてきたか、そんなことを今更ながら復習するのは馬鹿らしい話だが、この投書を送ってきたような人が日本には少なから…

お知らせ。

その一。 ミクシィで「朝鮮人戦時動員(強制連行)」というコミュをやっています。 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2656025 ミクシィに入っていて関心のある方は、ご参加下さい。m(_ _)m その二。 以前予告(?)したけれど、はてなキーワードに「朴慶植」…

ADON-K氏による雁屋氏批判を検証する。

前回取り上げた雁屋氏の記事にADON-Kという人*1がトラックバックを送っている。 http://adon-k.seesaa.net/article/110996404.html この記事に書かれている内容はネット上の「強制連行」否定論の典型的な例に思えるので、今回はこれについて取り上げる。 ど…

「強制連行は200人程」という誤認

前の記事に頂いたブックマークをたどっていたら、雁屋哲の美味しんぼ日記 「嫌韓・嫌中について その4」という記事を見つけた。 ここでは雁屋氏に届いた、典型的な嫌韓からのものと思われる投書が紹介されていて、その中に「朝鮮人強制連行も分かっているの…

「反はてサ」勢力が叫ぶいかがわしさ

また、なんともやりきれない事件が起きた。東京のはてなサヨクによる東工大モグリ未遂事件だ。関係当局は事件を徹底的に調べ、糾弾すべきは糾弾してほしい。当然ながらこのはてサは厳罰に処せられるだろう。中学23年生、37歳の中年に一生背負わなくてはなら…

ついでと言っては何ですが。

あずまんの授業行こうぜー! 次はトラメガを持って東工大に行きます 東工大授業の顛末について 単に「授業の邪魔をしない(他の学生に迷惑をかけない)なら入っていいです」と言えば良かっただけの話じゃないの?あずまんは。

我が街のポモリベ?(ちょこっと追記)

そうそう、今日図書館でちょっとびっくりしたのは、いつの間にか南京事件否定派の本が増えていたこと。確か以前確認した時には鈴木明「新『南京大虐殺』のまぼろし」阿羅健一「南京で本当は何が起こったのか?」、東中野修道「南京『虐殺』研究の最前線」し…

今日図書館で借りた本。(7)

(返却予定日は2009.1.9) 昨日行ったのは自宅近くの分館で、今日行ったのは市立図書館の本館。 ようこそ"と言える日本へ" 弁護士として外国人とともに歩む作者: 土井香苗出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/08/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4…

今日図書館で借りた本。(6)

(返却予定日は2009.1.8) 在留特別許可と日本の移民政策作者: 渡戸一郎,鈴木江理子,A.P.F.S.出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2007/05/31メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る 在留特別許可については前に少し調べたことがある…

「南京大虐殺は外交カード」?

(ミクシィの南京関連コミュに書いたものを一部改変) 「中国は南京大虐殺を外交カードにしている」という意見を否定論者からよく聞く。本当だろうか? 例えば、イアン・ブルマ「戦争の記憶」にはこんな記述がある。 この会議(引用者注・1991年、南京で行われ…

「戦争は罪悪である」読了。

戦争は罪悪である―反戦僧侶・竹中彰元の叛骨作者: 大東仁出版社/メーカー: 風媒社発売日: 2008/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (12件) を見る 竹中彰元の生涯についての記述ももちろん興味深かったけれど、著書の大東氏自…

今日図書館で借りた本。(5)

朝鮮人強制連行調査の記録―関東編〈1〉神奈川・千葉・山梨作者: 朝鮮人強制連行真相調査団出版社/メーカー: 柏書房発売日: 2002/06/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る 朝鮮人強制連行真相調査団の本を読むのは二冊目。前に…

もうひとつ。

私が読んだ数少ない自由主義史観の書籍に自虐的=自国の過ちを認めることと言っていたかというと、そうではない。 そりゃそうです。だって、自由主義史観陣営は、例えば南京虐殺を「自国の過ち」ではなく「嘘」「捏造」*1としているのだから。 問題は、なぜ…

おまけ。

戦争の記憶―日本人とドイツ人作者: イアンブルマ,Ian Buruma,石井信平出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ発売日: 1994/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 以前紹介したイアン・ブルマ著「戦争の記憶」を読んでいたら、家永三郎に…

トラックバックに答える。

id:aztvという方からこの記事にトラックバックを頂いた。 わら人形を攻撃する人 はてなでトラックバックを通じて議論するというのは未体験なので、どうしようかと思ったのだけれど、自分の中で暗黙の了解になっている事柄を言葉で整理する良い機会かもしれな…

「南京の真実」第三部、完成!?

2ちゃんねる・映画板の南京の真実スレで見つけたネタ。 461:名無シネマ@上映中 :2008/11/24(月) 10:08:36 id:E52/MUaR [sage] 〓【 映画「南京の真実」 のコミック版 『1937 南京の真実』 刊行! 】〓〓〓 映画「南京の真実」第三部の脚本を元にしたドキュ…

「涼宮ハルヒで学ぶ南京大虐殺」完結。

以前紹介したことがある「涼宮ハルヒで学ぶ南京大虐殺」が完結したようだ。 確か、前に見た時は第二話の途中、東中野氏が登場して自説を披露した後の、 「全く今までの研究者は何を考えていたのかしら?こんな明白な"ムジュン"があるのに気づかないなんて、…

せと弘幸氏からタモさんへ、熱烈なラブコール。

田母神発言を断固支持する!田母神俊雄空幕長論文(1)田母神俊雄空幕長論文(2)田母神論文を検証す(1)政府見解の誤りこそ正せ!田母神論文を検証す(2)田母神人民裁判を許さないぞ!英雄の出現と今後の展望 もうタモさんは新風に入っちゃえばいいと思う。で、瀬…

統計はウソをつく。

「解決不能」のhagakurekakugoさんもエントリーに書いておられるタモさん*1の「だってオレのこと、58%の国民が支持してるタモ!ヤフーで見タモ!」発言。 目立つ逸脱ぶり=政府の任命責任鮮明に−田母神氏質疑 参院外交防衛委員会で11日行われた田母神俊雄…

何が問題だったのか。

ざっとだけど、この件についての意見やブログなどを読んでみた。 これは幾重にも問題が絡み合ってると思う。自分なりにまとめてみる。 ・まず、主張の是非以前に論文としてダメ(論文としての体をなしていない)。・主張の論拠がかなりトンデモ(コミンテルンは…

自国の過ちを認めることは「自虐」なんだろうか。

以下二本の記事はミクシィからの転載です。芸がないといえばそうだけど、ブレヒトさんもああ仰ってるし、ね。 たとえばアメリカを例に考えてみる。 かつてアメリカ先住民(いわゆるインディアン)の生活・文化を破壊し、「居留地」へ追いやったこと。 日本に対…

ある田母神「論文」支持者の主張。

例によってミクシィからの拾いものなのだけれど、非常に興味深いので取り上げてみる。(太字による強調は引用者) 問題は、日本国内で自虐史観という世界に例を見ない愚かな歴史観が蔓延していることである。 たとえ自国の歴史がおよそ誇りを持つに値しないも…

田母神「論文」に象徴される反「自虐史観」について、企業の不祥事にたとえて考えてみる。

たとえば。ミートホープでも雪印でも良いのだけれど、不祥事を起こした企業の人間が「不祥事を起こしたのは我が社だけではないのに、なぜ我が社だけが責められなくてはいけないのか?」とか「我が社だけが『不祥事』の罪に問われたのは○○の陰謀だ!」とか言…

事実であっても、一回言っただけでは(事実として)伝わらない。

↑これはもちろん有名な「嘘も百回言えば真実になる」の裏返しなのだけれど。 いわゆるネット右翼とか嫌韓の主張を見ていると「よくもまあ、どこかで見たようなことを飽きもせず繰り返し繰り返し言えるものだ」とある意味感心してしまう。 どちらかというと、…

ネオナチの「分裂」と南京大虐殺否定論者の「矛盾」

「アウシュヴィッツとアウシュヴィッツの嘘>」を読んだ。 アウシュヴィッツと(アウシュヴィッツの嘘) (白水Uブックス)作者: ティル・バスティアン,石田勇治(他)出版社/メーカー: 白水社発売日: 2005/06/07メディア: 新書購入: 8人 クリック: 42回この商品を…

「2+3=80」

今日、図書館で借りた「朝鮮人強制連行強制労働の記録 北海道・千島・樺太篇」を読了、返却。 朝鮮人強制連行強制労働の記録〈北海道・千島・樺太篇〉 (1974年)作者: 朝鮮人強制連行真相調査団出版社/メーカー: 現代史出版会発売日: 1974メディア: ?この商品…

少しだけ、ずれている。

昨今の「蟹工船」ブームのことを聞くにつけ、思う。 これだけ「蟹工船」が注目されるなら、中国人・朝鮮人の「強制連行」に関する書籍も、もう少し注目されても、良いんじゃない? また、「私は貝になりたい」映画化のニュースを聞いて、思う。 日本人BC級戦…

今日図書館で借りた本。(4)

うひゃあ。これも例によって図書館にリクエストした本なのだけれど、前に借りた本をまだ読み終えてな〜い!だいたい今までの経験からすると、図書館にリクエストした本が届くのは早くて一ヶ月、遅いと二ヶ月くらいだった。それを見越してリクエストを入れた…

今日図書館で借りた本。(3)

細かく言うと、以前図書館にリクエストして、昨日届いたもの。 当事者が書いた強制連行―北海道・闇に消えた十一人作者: 鄭晢仁出版社/メーカー: 彩流社発売日: 1999/07/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 今読み終わったところ。色んな意…