朝鮮人戦時動員

朝鮮人戦時動員ウィキ作りました。

今年に入ってからコツコツ手を入れていたサイトが、何とか形になったのでお知らせします。 朝鮮人戦時動員FAQ http://wiki.livedoor.jp/gurugurian/d/ まだまだ未完成で、もっと手を加えなくてはいけない状態ですが(なんせパソコンがなく、「携帯電話で入力…

「マンガ嫌韓流」の強制連行否定論を検証する。

今日、「マンガ嫌韓流4」が発売したらしい。まだ読んではいないが、k3altさんのこの記事を読む限り、まあ、ロクでもないわな。 ということで「発売記念」というわけではないが、以前ミクシィに書いたマンガ嫌韓流の強制連行否定論の検証記事に加筆したものを…

再掲「朝鮮人強制連行の記録」のp98、及び「証言 朝鮮人強制連行」p121〜123より。

一九四五年八月一五日、日本帝国主義の敗亡による朝鮮の解放は日本に連行された朝鮮人労働者に解放への歓喜をもたらし、朝鮮人労働者は懐しい故国に向って先を争って帰国した。(中略)朝鮮人は自力で大小の漁船を借り入れるなどの可能な一切の方法を利用して…

mumur氏とその支持者は「朝鮮人強制連行の記録」のp98と「証言 朝鮮人強制連行」のp121〜123を読んでから自説を展開すべきだと思う。

はてなブックマークを辿っていて、二年ほど前のこんなブログ記事を見つけた。 mumurブルログ:当ブログをご覧の枚方市人権政策室の職員の皆様へ これを読んだだけでは状況が掴めなかったので前後の記事もチェックしてみた。 枚方市が朝鮮人の捏造に荷担「あな…

「在日は強制連行の被害者ではない」。で?

このブログでは「戦時動員(強制連行)で日本に連行された朝鮮人のほとんどは終戦直後に帰国した」「従って、現在の在日コリアンのほとんどは『強制連行』によるものではない」「これは『強制連行』研究における常識である」ということをしつこいくらい*1繰り…

秦郁彦氏に田母神「論文」を批判する資格はあるのか?(追記あり)

こちらで少し触れた、2004年のセンター入試で「朝鮮人強制連行」に関する問題が出題された件だが、秦郁彦氏が著書「歪められる日本現代史」*1でこのことに触れている。 歪められる日本現代史作者: 秦郁彦出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2006/01メディア:…

戦前の朝鮮人の密航について

こちらの記事にいただいたid:ryoo-sさんのコメントで思い出したことがある。 強制連行否定論者がことさら持ち出すネタに「朝鮮人の密航・密入国」がある。 確かに、戦前渡航制限(渡航「禁止」ではなく「制限」であることに注意。条件を満たし手続きすれば合…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(7)

戦時動員(強制連行)で日本に連行された朝鮮人のほとんどが終戦直後に帰国したこと、この事実は強制連行研究では常識であること、にも関わらず「〜神話」はそのことにきちんと言及せず(あるいは隠蔽し)、あたかも「強制連行論=在日が強制連行の被害者である…

良心的な日本人

「強制連行」に関する証言というと、とにかく日本の悪口ばかり、登場する日本人は朝鮮人を差別する酷い人ばかり、というイメージがあるかもしれない。 確かにそういう傾向があるのは確かだが、中には良心的な日本人や、朝鮮人に対して好意的な日本人の話も出…

死ねなくて、泣いた―朴四甲さんの話

以前紹介した「百萬人の身世打鈴」には、戦時動員体験者の他、様々な一世の証言が寄せられている。次の朴四甲さんの証言は、その中でも印象に残ったひとつ。 1927年生まれの朴さんは五歳の時、両親と弟、父方の祖父と共に渡日。しかしまもなく両親と弟が死去…

労働現場におけるリンチの一例

前回紹介した話は、「ちょっと良い話」ではあるが、朝鮮人戦時動員にまつわる話では、やはり悲惨な話、いたましい話が圧倒的に多い。 朝鮮人戦時動員について少しでも調べれば、当時朝鮮人に対する苛烈なリンチの例は、それこそ掃いて捨てるほど出てくる。以…

連合軍捕虜と朝鮮人労働者の交流

最近、麻生鉱業の捕虜問題が一部で話題になっているが、炭坑と連合軍捕虜というと、林えいだい「消された朝鮮人強制連行の記録 関釜連絡船と火床の坑夫たち」で読んだ次のエピソードを思い出す。 最初に捕虜が収容所に来たのは、一九四三年の四月頃で、水上…

いつか見た光景。

以前取り上げたADON-K氏のブログを久々に見てみたら、まだコメント欄が続いていた。 http://adon-k.seesaa.net/article/110996404.html 朝鮮人強制連行については、以前mixiでも議論したことがあるのだけれど、ADON-K氏と常連らしき人々の主張って、その時に…

「59年外務省見解」は朝日だけが載せたのではない

「強制連行は200人程」という誤認の記事で書き忘れていたこと。 ここで紹介した1959年7月13日の記事についてだが、ネットを見ると、これが「朝日新聞の記事」であることを殊更あげつらっていることが多い。要は「(サヨクであり、在日の味方であるはずの)朝…

雁屋氏の嘆きは分かるけれど、だがしかし。

雁屋哲の美味しんぼ日記 「嫌韓・嫌中について その4」で、雁屋氏は次のように書いている。 日本が朝鮮・韓国、そして中国にどんなことをしてきたか、そんなことを今更ながら復習するのは馬鹿らしい話だが、この投書を送ってきたような人が日本には少なから…

お知らせ。

その一。 ミクシィで「朝鮮人戦時動員(強制連行)」というコミュをやっています。 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2656025 ミクシィに入っていて関心のある方は、ご参加下さい。m(_ _)m その二。 以前予告(?)したけれど、はてなキーワードに「朴慶植」…

ADON-K氏による雁屋氏批判を検証する。

前回取り上げた雁屋氏の記事にADON-Kという人*1がトラックバックを送っている。 http://adon-k.seesaa.net/article/110996404.html この記事に書かれている内容はネット上の「強制連行」否定論の典型的な例に思えるので、今回はこれについて取り上げる。 ど…

「強制連行は200人程」という誤認

前の記事に頂いたブックマークをたどっていたら、雁屋哲の美味しんぼ日記 「嫌韓・嫌中について その4」という記事を見つけた。 ここでは雁屋氏に届いた、典型的な嫌韓からのものと思われる投書が紹介されていて、その中に「朝鮮人強制連行も分かっているの…

「2+3=80」

今日、図書館で借りた「朝鮮人強制連行強制労働の記録 北海道・千島・樺太篇」を読了、返却。 朝鮮人強制連行強制労働の記録〈北海道・千島・樺太篇〉 (1974年)作者: 朝鮮人強制連行真相調査団出版社/メーカー: 現代史出版会発売日: 1974メディア: ?この商品…

鄭忠海「朝鮮人徴用工の手記」(2)

ところで、ネットで「鄭忠海」を検索してみると、ヒットする書き込みの多くが強制連行否定論の書籍*1で引用されている部分を挙げている。ここから推察するに、実際に「朝鮮人徴用工の手記」を読んだ上での書き込みはほとんどないように思える*2。 前にも述べ…

鄭忠海「朝鮮人徴用工の手記」(1)

先日取り上げた、鄭忠海「朝鮮人徴用工の手記」を読了。 筆者の鄭忠海氏は1919年生まれ。1944年に徴用によって広島の東洋工業に動員。翌年の原爆投下により被爆し、終戦後に帰国した。この本は、在韓被爆者渡日治療活動に携わっていた井上春子氏が、鄭氏の手…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(番外編)

「コリアン世界の旅」つながりで、これもついでに。鄭大均氏は「ノンフィクション・ライターの野村進は、在日=『強制連行の被害者』論を否定するとともに在日知識人を批判して次のようにいう。*1」として「コリアン世界の旅」の一節を「強制連行」論に対す…

外村大氏の論文

本当は今回、戦争責任に関する文をアップしようと思っていたのだけれど、書いているうちにまとまらなくなってきた上、遅い夕食をとったら満腹感で頭がぼ〜っとしてきたので、ひとまずそちらは寝かせておいて、今回は何度か言及した外村大氏の論文を紹介して…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(6)

さて、鄭大均氏の「〜神話」についての記事もこれで六回目となる。鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(1) 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(2) 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(3) 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(4) …

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(5)

このシリーズの一回目で、「〜神話」の第一章「在日は強制連行の被害者である」と第二章「反論」の概要について簡単に触れた。 在日・強制連行の神話 (文春新書)作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購入: 2人 クリック: …

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(4)

続々・「『朝鮮人強制連行の記録』再考」再考―朴慶植は北朝鮮に「遠隔操作」されていたのか? 前回の記事では、鄭大均氏が金英達氏の記述を恣意的な形で取り上げ、朴慶植氏の「〜記録」が「方法論的いかがわしさ」に満ちた書籍だという印象操作を行ったこと…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(3)

続・「『朝鮮人強制連行の記録』再考」再考 前回に続き、「〜神話」の「第四章 『朝鮮人強制連行の記録』再考」の内容を検証していく。 在日・強制連行の神話 (文春新書)作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購入: 2人 ク…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(2)

前回の記事で朝鮮人戦時動員(強制連行)の定義・範囲ということについて触れたが、実をいうと、この「定義」について語る時、いつも胸にモヤモヤした、ざらついた感覚を覚える。「自分が言いたいことはこれ(だけ)ではないのに」という感覚、あるいはある事を…

「強制連行」か「戦時動員」か?

さて、前回の記事で、金英達氏が「強制連行」という言葉に対して慎重な態度を取り、「戦時動員」という呼称を提案したことを紹介した。今回はそれに関する補足。 前回示したように、金英達氏が「強制連行」という用語の使用に慎重だったのは、その「範囲」が…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(1)

さて、少し前に予告したように、今回から何回かに分けて鄭大均「在日・強制連行の神話」(以下「〜神話」と略す)について検証していきたいと思う。 在日・強制連行の神話 (文春新書)作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購…