外村大氏の論文


本当は今回、戦争責任に関する文をアップしようと思っていたのだけれど、書いているうちにまとまらなくなってきた上、遅い夕食をとったら満腹感で頭がぼ〜っとしてきたので、ひとまずそちらは寝かせておいて、今回は何度か言及した外村大氏の論文を紹介しておく。


朝鮮人強制連行―その概念と史料から見た実態をめぐって―


この論文、以前は別のURLで出ていたのだけれど、いつの間にか「Not Found」になっていた。経緯は分からないが、またネット上にアップされていたようだ。「強制連行」について調べ始めた頃にこの論文を見つけ、非常に勉強になった。


その外村氏の単著がこちら。

在日朝鮮人社会の歴史学的研究―形成・構造・変容

在日朝鮮人社会の歴史学的研究―形成・構造・変容

専門書という性格もあって値段も高く、また部数もそれほど多くはないようなので入手するのは難しいが(ちなみに自分は国会図書館から地元の図書館に取り寄せてもらった)、自分のような一素人が読んでも非常に面白く、かつ刺激的な内容だった。大学の図書館などには置いてある可能性もあるので、利用できる方はぜひチェックして頂きたい。


また、以前金光翔氏についての記事で触れたこの本でも執筆者の一人に名を連ね、「強制連行」についての文章を寄せている。


日韓 新たな始まりのための20章

日韓 新たな始まりのための20章


ちなみに外村氏は朴慶植氏の主催していた「在日朝鮮人運動史研究会」に参加し、また金英達氏らと「朝鮮人戦時動員に関する基礎研究」という共同研究もしていて、こちらは「金英達著作集II」にもおさめられている。


朝鮮人強制連行の研究 (金英達著作集) (金英達著作集 2)

朝鮮人強制連行の研究 (金英達著作集) (金英達著作集 2)