2008-01-01から1年間の記事一覧

中国人強制連行について少し調べて書いてみた日記。

中国人強制連行訴訟、二審でも中国人側が敗訴…福岡高裁 http://www.asahi.com/national/update/1020/SEB200810200008.html 第2次大戦中に中国から連行され、長崎県内の炭鉱で強制労働させられたとして、中国人の元労働者ら10人が国と県、採掘していた三菱…

今日図書館で借りた本。(2)

NHKスペシャル 幻の外務省報告書―中国人強制連行の記録作者: NHK取材班出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 1994/05メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (2件) を見る ちょっと「中国人強制連行」について調べたくなったので。詳細は…

清水正義氏の戦争責任論

おんどり音頭さんの記事経由で見つけた、清水正義氏のサイト「ドイツ現代史を訪ねて」。共感する部分が多かったので、興味深い記述を抜き書き。(太字による強調は引用者) 東京裁判をどうみるか 私は戦前日本の侵略政策責任は認めますし、東京裁判によってそ…

戦争に反対した僧侶・竹中彰元

今日、教育テレビで「戦争は罪悪である」という番組を放映していた。日中戦争を批判したために罪に問われた僧侶、竹中彰元を紹介したものだ。恥ずかしながら、この僧侶については全く知らなかった。ウィキペディア:竹中彰元 戦時中における仏教界といえば、…

今日図書館で借りた本。

海に消えた被爆朝鮮人徴用工―鎮魂の海峡作者: 深川宗俊出版社/メーカー: 明石書店発売日: 1992/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る前々回、前回取り上げた「朝鮮人徴用工の手記」同様、広島で被爆した朝鮮人徴用工についての書籍。筆者は…

鄭忠海「朝鮮人徴用工の手記」(2)

ところで、ネットで「鄭忠海」を検索してみると、ヒットする書き込みの多くが強制連行否定論の書籍*1で引用されている部分を挙げている。ここから推察するに、実際に「朝鮮人徴用工の手記」を読んだ上での書き込みはほとんどないように思える*2。 前にも述べ…

鄭忠海「朝鮮人徴用工の手記」(1)

先日取り上げた、鄭忠海「朝鮮人徴用工の手記」を読了。 筆者の鄭忠海氏は1919年生まれ。1944年に徴用によって広島の東洋工業に動員。翌年の原爆投下により被爆し、終戦後に帰国した。この本は、在韓被爆者渡日治療活動に携わっていた井上春子氏が、鄭氏の手…

宋神道さんの言葉

かなり前の話だが、元慰安婦の宋神道(ソン・シンド)さんのドキュメンタリー映画「在日朝鮮人『慰安婦』宋神道のたたかい オレの心は負けてない」を見た。ただし今回は、映画そのものではなく、そのパンフレットに書かれていたことについて。 パンフレットの…

はてな市民になったので

とりあえずはてなキーワード「金英達」を追加してみた。そのうち「朴慶植」も追加したい。 てか、「鄭大均」が登録されてて「朴慶植」「金英達」が登録されてないなんて、大事MANブラザーズバンドのCDは置いてあるのにビートルズやオアシスのCDが置いてないC…

歴史修正主義者が答えに窮する質問。

前に少し触れた、ミクシィの南京事件関連のコミュ*1(否定派が多数を占める)での今日のやりとり。とある否定派の人から「在日認定」された上で「ベトナムで韓国軍はどれだけ酷いことをしたか。そんなやつらに日本人の戦争責任がどうこうなんて言われる筋合い…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(番外編)

「コリアン世界の旅」つながりで、これもついでに。鄭大均氏は「ノンフィクション・ライターの野村進は、在日=『強制連行の被害者』論を否定するとともに在日知識人を批判して次のようにいう。*1」として「コリアン世界の旅」の一節を「強制連行」論に対す…

自国の戦争責任といかに向き合うか

↑の議論の中では野村進氏の「コリアン世界の旅」の一節を引用したのだが、せっかくなのでこちらでも引用しておく。野村氏はベトナム戦争時の韓国軍の蛮行や、ベトナム戦争によって韓国がどれだけ“恩恵”を受けたか、またベトナムに二千人いるという韓越混血児…

[書籍紹介]今読んでいる本

どれも図書館で借りたもの。 アウシュヴィッツ収容所 (講談社学術文庫)作者: ルドルフ・ヘス,片岡啓治出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/08/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 20回この商品を含むブログ (40件) を見るトリアージ論争に刺激されて。「…

[独り言]モバイルはてなの仕様が

変わった、のかな。何だかコメント欄とか見辛いのだけれど、これは改善する途中なのだろうか。

タイトル変更。

何となく、勢いつけたくて。元ネタは、知ってる人は知っている、知らない人はTSUTAYAへGO!*1の「パッチギ!」の名台詞。大友康平が熱いのです。「愛が全てさ!」は伊達じゃないのです。本当はデザインももう少し良い感じにしたいのだけれど、何せIT弱者なの…

「『百人斬り競争』と南京事件」書評、と覚え書き。

「百人斬り競争」と南京事件―史実の解明から歴史対話へ作者: 笠原十九司出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2008/06/01メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (7件) を見る 以下はミクシィレビューに書いたもの。 南京事件についてはそこそこ…

予告(?)兼自分用メモ

さて、ここ一週間ほど鄭大均氏の「〜神話」批判記事を連日アップしてきたけれど、少し更新はお休みします。記事を書くための資料を読み込まなくてはいけない、というか、図書館で借りた資料図書を期限内に読み終えて返却しなければならないので*1。 以下はこ…

外村大氏の論文

本当は今回、戦争責任に関する文をアップしようと思っていたのだけれど、書いているうちにまとまらなくなってきた上、遅い夕食をとったら満腹感で頭がぼ〜っとしてきたので、ひとまずそちらは寝かせておいて、今回は何度か言及した外村大氏の論文を紹介して…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(6)

さて、鄭大均氏の「〜神話」についての記事もこれで六回目となる。鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(1) 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(2) 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(3) 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(4) …

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(5)

このシリーズの一回目で、「〜神話」の第一章「在日は強制連行の被害者である」と第二章「反論」の概要について簡単に触れた。 在日・強制連行の神話 (文春新書)作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購入: 2人 クリック: …

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(4)

続々・「『朝鮮人強制連行の記録』再考」再考―朴慶植は北朝鮮に「遠隔操作」されていたのか? 前回の記事では、鄭大均氏が金英達氏の記述を恣意的な形で取り上げ、朴慶植氏の「〜記録」が「方法論的いかがわしさ」に満ちた書籍だという印象操作を行ったこと…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(3)

続・「『朝鮮人強制連行の記録』再考」再考 前回に続き、「〜神話」の「第四章 『朝鮮人強制連行の記録』再考」の内容を検証していく。 在日・強制連行の神話 (文春新書)作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購入: 2人 ク…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(2)

前回の記事で朝鮮人戦時動員(強制連行)の定義・範囲ということについて触れたが、実をいうと、この「定義」について語る時、いつも胸にモヤモヤした、ざらついた感覚を覚える。「自分が言いたいことはこれ(だけ)ではないのに」という感覚、あるいはある事を…

「強制連行」か「戦時動員」か?

さて、前回の記事で、金英達氏が「強制連行」という言葉に対して慎重な態度を取り、「戦時動員」という呼称を提案したことを紹介した。今回はそれに関する補足。 前回示したように、金英達氏が「強制連行」という用語の使用に慎重だったのは、その「範囲」が…

鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(1)

さて、少し前に予告したように、今回から何回かに分けて鄭大均「在日・強制連行の神話」(以下「〜神話」と略す)について検証していきたいと思う。 在日・強制連行の神話 (文春新書)作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購…

デジャヴ

最近Apemanさん、hokusyuさんの周辺で盛り上がっているトリアージ・ホロコースト論争。各氏の意見を興味深く拝読しているのだけれど、ホロコーストについて疎いのもあって議論内容の三割位しか理解出来ていない。近いうちに議論の中で取り上げられている本*1…

こんなのみつけた。

2ちゃんねるの「南京の真実」スレッドで発見。 「涼宮ハルヒで学ぶ南京大虐殺」 http://beauty.geocities.jp/nankingharuhi/形式的には「在日特権を許さない市民の会」の「なぜなにザイ子ちゃん」のような感じではあるけれど、「一見否定論のように見せかけ…

(もうすぐ)二十歳の甥と南京事件

お盆の話。姉(二人いる)が子供たち(自分からみれば甥・姪)らを伴ってやってきた。わいわいと雑談していた時、なんとなく話が「最近の若者はモノを知らない」みたいな話になった。そこで一番年長の甥(大学生)に「1945年8月6日に何があったか知ってる?」と聞…

「ヒロシマ」についての二冊。

本論に入る前の前おき。 昔観た「金八先生」の中で武田鉄矢扮する金八先生が生徒に語っていた言葉が、妙に頭に残っている。別に熱心に観ていたわけではないし、その時もたまたまそのシーンを目にしただけだったと思うので細かい部分は定かではないが、確かこ…

「世間をお騒がせして申し訳ありません」

自分で言うのも何だが、自分はどちらかというと温厚な方だと思う。だが、ある種の物事に対して、時に殺意に近い苛立ちを覚えることがある。 特に、「安易な慣用表現」「それを使うことで何がしかが隠蔽されてしまうような物言い」に過敏に反応してしまう。 …