「朝鮮人戦時労働動員」
ずいぶん前に入手して、やっと読了。
- 作者: 山田昭次,古庄正,樋口雄一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/08/25
- メディア: 単行本
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史料・データも豊富で、なおかつ藤岡信勝や西岡力、鄭大均などによる「強制連行は虚構」という主張に対する反論も行われているので、非常におすすめ。
ただ、すらすら読めるタイプの本ではないので、ちょっと敷居が高い。もう少し読みやすく、また値段的に手に取りやすいものだったら、、とも思う。
考えてみると、南京事件や慰安婦問題では新書で入門書・概説書が出ているのに、朝鮮人戦時動員(いわゆる強制連行)に関してはそういうものがない。やはり一般に対する認知という意味では、そういう本が出ているとずいぶん状況は変わると思うのだが。
一方、否定側からこんな本↓は出ているけれど、印象操作的な記述や悪質なトリミングと言っても良いような部分もあったりするので、いずれきちんと取り上げたい。
- 作者: 鄭大均
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/06/22
- メディア: 新書
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こっちの本については外村大氏による批判↓も参考になる。
外村大「朝鮮人強制連行―研究の意義と記憶の意味」
http://www.sumquick.com/tonomura/ronbun/ronbun01.html